二十四節季を食う
漢方と食養生に関するお話も今回で6回目。
6回目となる今回は「春夏秋冬」季節と食べ物について少々書いてみます。
初めての方、まだ読んでない方はこちらへどうぞ。
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■春の気候に合う食べ物■
寒い冬が過ぎ、日を追う毎に気温の上昇とともに草木が芽吹く春は植物だけ
でなく、万物が生命エネルギーを大きく伸ばす時期です。
冬の間、体内で滞った「気」を巡らす食材、ニンニク、香菜、せり、大根、
油菜、そば等が良いとされます。
■夏の気候に合う食べ物■
夏は暑さから体力が消耗しがち、体内の熱を去る食材や利尿作用のある食材
が有効ですが、空調が効いた現代では摂り過ぎは「冷え」を招き、逆効果な
ので注意が必要。
体内の熱を去る物としては、きゅうり、なす、トマト等の夏野菜、利尿作用
のあるものとしてはスイカ、レンコン、豆、小豆、はと麦、海藻、等が良い
とされます。
■秋の気候に合う食べ物■
暑かった夏も過ぎ、朝夕もひんやりと、日を追う毎に気温も下り空気も乾燥
、体内では「肺」の機能低下や「津液」が不足しがちになります。
体にうるおいを与える食材、山芋、白きくらげ、かに、いか、柿、梨、葡萄
といった季節のフルーツが良いとされます。
■冬の気候に合う食べ物■
寒さは直接的、間接的に「冷え」となって万病の原因となります。
体を温め、血流を良くする食材をしっかり摂る事が大切、体を温める食材と
しては、鶏肉、羊肉、ネギ、ニラ、生姜、かぼちゃ、えび、いわし、胡椒、
シナモン等が良いとされます。
あるブログの記事で建築家 安藤忠雄氏の長寿に関する言葉が引用されてい
ました。
「日本人は楽しみにする季節の変化があるから長生きするのじゃないかな・・・」と。
単に春夏秋冬としてではなく二十四節季に季節を分類し自然を愛でる心の余裕。
そして、二十四節季に合わせ旬の物を食す日本の食文化と豊かさ。
今や、食材はそのほとんどが世界各国から季節や旬に関係なく手に入るような
時代になりましたが・・・
美味しいから、好きだからと、いつも同じものを偏って食べるのではなく、人
も自然の一部として季節に合わせ、体内環境を順応できるように季節感あふれ
る「旬」の食材を食べる事が食養生には何よりも大切なようです。
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