牡蠣の話

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別名、その栄養価の高さから「海のミルク」とも呼ばれるカキ。

この2枚貝は魚介類の生食を比較的嫌う欧米を含め世界各国で、生又は加工
で最も食卓に乗る食材だという話を聞きます。

そのカキの貝殻にある毒性を去り漢方薬に用いるため、薬用に加工したものを
「牡蠣 ボレイ」と呼びます。(以下 ボレイと呼ぶ)

「ボレイ」の主成分はカルシウムイオンやアミノ酸等で効能は心臓機能、自律
神経の亢進を押さえる鎮静作用がある為、神経の安定を治療目的とした方剤
に用いられたり、胃酸過多の中和剤として胃の虚弱な人への方剤にも使用
されたりします。

それでは貝殻の薬効はこの辺にして「カキ」のむき身が持つ薬膳効果を少々。
「カキ」の身には以下の成分と作用が期待されます。

■グリコーゲン
 旨味の素になるグリコーゲンは動物性蛋白で血や肉となり、肝機能にも良い
 とされます。

■タウリン
 タウリンはアミノ酸の一種で同じく旨味の素となる一方、動脈硬化、血栓、
 高血圧、糖尿病予防等に良いとされます。

■亜鉛
 亜鉛は細胞の生成や蛋白質の合成に大切な役割を持つ一方、嗅覚、味覚を
 正 常に保つ為に大切なものです。

その他、貧血の特効成分とされる「鉄」や「ビタミンB12」「葉酸」等が豊富な為
、貧血がある人にはとてもお勧めの食材でもあります。

えっ? 何故、急に「カキ」の話題!?

実は昨夜、知人から、それはそれは立派な「カキ」のむき身を頂戴しました。

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知る人ぞ知る、宮城県の田代浜産との事です。

容器を開封すると、普段スーパーや市場で見るものと全然違う、ぷりぷりのよく
肥えた、むき身が・・・

そのまま口の中に放り込むと海の香りがたっぷり、かなり濃厚な味わいです。

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生カキ、カキのバター焼、カキ鍋、いやいや韓国風チゲ鍋で食べようかな・・・

うーーん、それともやっぱりカキフライ!

特選素材を前にして妄想は膨らみます。(笑)

さて、みなさんも今夜あたり薬膳効果の高い「牡蠣」を夕食にいかがですか?




■ 服薬相談、御注文は下記HP内、専用フォームからどうぞ。
 http://www.seikaido.com
 http://www.seikaido.com/9_QA/seikaido_QA_1.html

この記事へのコメント

四十の手習い
2006年01月26日 12:34
カキのアレルギーなどの場合でも
牡蠣の入った薬は使えるのですか?
2006年01月26日 13:08
カキに含まれる蛋白質が抗原となると思われますが、生薬の「ボレイ」はカキ殻を700度以上で焼き酸化させた上、煎じなので問題ないと思いますが・・・アレルギーの度合いもあるので気になる場合は一応、相談はされた方が良いと思います。
2006年01月30日 07:04
昨夜は我が家でも、夕食に「かきのどて鍋」を食べました。かきも久しぶりだったので、とても美味しくいただきました。「海のミルクだ」なんて思って食べたせいか、今朝は元気が出てきたようです。
2006年01月31日 10:12
ムツゴロウ様、御訪問ありがとうございます。
「かきのどて鍋」も良いですね~♪
先日、食べたばかりなのにまた食べたくなりました。(笑)

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