明日の記憶 “若年性認知症”
広告代理店に勤める主人公は突如“若年性認知症”という診断をくだされ、
消えてゆく記憶を必死に繋ぎ止めようとあらゆる努力をするものの・・・
会社の同僚や通い慣れた取引先の場所さえも思い出せず・・・
次から次へと記憶がこぼれ落ち消えていく現実。
“若年性の認知症”を取り上げた、邦画「明日の記憶」が静かな反響を呼
んでいるそうです。
“若年性認知症”とは65歳以降に発症した認知症を“老人性認知症”と
呼ぶのに対し18歳から64歳までに発症した認知症の総称です。
記憶・言語障害などを引き起こす原因としてはアルツハイマー病、脳血管性
障害、頭部外傷などと様々、特に脳の前頭葉が委縮するピック病や、アルコ
ール性のものが“若年性認知症”には多いとされています。
“若年性認知症”の場合、患者さんが現役世代だけに家庭や家計に与える
影響は計り知れないものがあると言われます。
有効な治療法がないとされる“若年性認知症”ですが、漢方では“認知症”
自体を“腎虚”と捉えます。
漢方で古来より「脳は髄の海」と考えてきました。
その“髄”を作るのが生命力の源たる“精”、そして“精”は“腎”に宿る
と考えられ、人の老化の原因は“腎”にあるというのが漢方の考えです。
ここに出て来る“腎”とは西洋医学の単なる“腎臓”とは違います。
詳しくは“五臓六腑”の話へ
https://seikaido.seesaa.net/article/200508article_7.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200508article_8.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200508article_9.html
よって“腎”が衰え“腎虚”となると“気”が不足し“髄”を作る事が出来ず
“髄の海=脳”が虚ろとなり老化が進み機能も低下すると考えたようです。
“腎虚”が原因と言われる代表的なものに“若白髪”があり“腎”と老化の
関係は密接です。
老化と腎、若白髪の話はこちらへ
https://seikaido.seesaa.net/article/200508article_16.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200506article_14.html
さて漢方では“腎”を補う“補腎”治療を基本に「気・血・水」のバランス
を整える選薬が中心になるものの残念ながら“若年性認知症”の診断が
下ったケースではその進行遅らせる事が治療方針となるのが現実です。
やたらともの忘れが激しい・・・
最近、記憶力が低下してきた・・・
今まで書けた漢字が出て来ない・・・
単純な計算なのに間違える・・・
同じ事を繰り返し言ったり、言葉がうまく話せなかったり・・・
そんな事が最近気になる、あなた。
最近、爆発的なヒットを飛ばした携帯ゲームの脳のトレーニングも悪くは
ありませんが、同時に衰えた“腎”を早い段階でしっかり“補腎”してあ
げることが“若年性認知症”の予防にはとても効果的ですよ。
☆聖快堂は若年性認知症の予防には鹿海馬、子羊袋、十頭根田七人参を
お勧めします。
鹿海馬
https://seikaido.seesaa.net/article/201210article_10.html
子羊袋
https://seikaido.seesaa.net/article/201212article_4.html
十頭根田七人参
https://seikaido.seesaa.net/article/200706article_3.html
■漢方講座の過去記事へ
http://seikaido.at.webry.info/theme/6285152e0e.html
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