その“吐き気”の原因は?
日々の漢方相談で多い相談に“吐き気”があります。
“吐き気”の相談に見えられる患者さんはほとんどが、ちょっとした
飲み過ぎや食べすぎによる胃腸障害の場合が多いのですが、
最近は不安や緊張から“吐き気”を催す“心因性”のものも目立って
増えてきています。
“吐き気”は延髄の嘔吐中枢の刺激で起こるものですが原因には
大きく分け次のようなものがあります。
●暴飲暴食による吐き気。
●胃腸や肝臓等の消化器の病気が原因の吐き気
●食中毒、薬物中毒による吐き気。
●脳の病気(脳出血、脳腫瘍等)が関係する吐き気。
●心因性の吐き気。
●乗物酔い、日射病、かぜ等による吐き気。
さて漢方では“吐き気”を体内を巡る「気」と「水」が冷え等によって停滞
した症状と捉え滞った「気」を巡らせ「水」の代謝を促す選薬がなされます。
特に「気」の滞りが大きい“心因性の吐き気”には画像の生薬“半夏”が
配合された方剤が有効です。
生薬“半夏”はサトイモ科のカラスビシャクの球茎のコルク層の皮を剥いで
薬用に乾燥させたものですが・・・
“半夏生や半夏を引きに親子連れ”
と句に詠まれるほど日本各地の畑に自生する多年草です。
6月から7月にかけて農家には雑草として子の手を借りて引き抜くほどの
“雑草”ですが漢方では古くから胃弱者の鎮吐、鎮咳、鎮静に効果を発揮
する為、なくてはならない生薬として重宝されてきました。
夏のかかりに採取されるので“半夏”
この時期に半夏の採取がされるのもきっと人の体が“湿”を帯びやすいとい
う事と“半夏”は“湿”の解消に優れた効力を持つと言う事を考え合わせると
きっと自然の摂理からくる必然的なものかも知れませんね。
最後に気にはなっても市販の胃腸薬に頼ったり、意外と放置されやすいの
が“吐き気”ですが、頭痛や目の痛み、舌や手足に軽い麻痺などの変調を
感じる場合は早急な受診がとても大切です。
☆吐き気には
漢方エキス細粒 「清熱しゃ火」、「中焦健和」をおすすめします。
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