子午流注

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雨の朝を迎えた大阪です。


ここしばらくは初夏のような陽気と晴天が続き空気も非常に乾燥していた
だけに恵みの雨となりそうですね。


朝の清掃を終え、雨に打たれる薬房の庭に咲いた清楚な白い花など眺め
ながら漢方で一息つくせいかいどうです。


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さて、明日15日は三月節「清明」の末候。


本朝七十二候、中国と共に


” 虹始めて見(あらわ)る ”


雨が降った後に鮮やかな虹を見始める時節であると詠まれます。


この雨があがれば虹が期待できるかも知れませんね。



最後に漢方の話をひとつ


4月も半ばとなり、季節は春から夏へ


「立夏」を経て「夏至」へとこれからは日増しに昼間が長くなってくる時節
です。


それに合わせるかのように日々の漢方相談においても夜更かし等による
寝不足気味の患者さんが目立ちます。


漢方の古典には陰陽学説に基づいた「子午流注」という考えがあります。


細かく説明すると長くなるので超簡単に話すと昼は気が流れ、夜は休む
という万物における生動原理を意味し昼と夜における人体の十二経絡の
流れと気血運行を教えるものです。


さらに、もう少しだけ詳しく書くと


日が変わる子の刻(23時~1時または0時~2時)に静である「陰」
終わり動の「陽」が新たに生まれ・・・


昼間の午の刻(11時~13時または12時~14時)には動の「陽」
終わり、静の「陰」が新たに生まれるという考え。


大宇宙に対し小宇宙たる人はこの自然の摂理に合わせる事が健康の
秘訣。



毎夜のように子の刻を過ぎての就寝。


休みの日に寝貯めするから大丈夫!と強がる方もおられますが・・・


睡眠はトータルで何時間寝たではなく、


いつ寝るかが大切なんですよ。


世の中は眠ることを知らない24時間型の社会になっていますが


万物の原理たる「子午流注」逆らう日々の生活


確実に体を老化させ、いづれ病の原因となります。



体内の「陰陽」調和の為にも夜は「陰」を養い早めに就寝する


そして、みなぎる「陽」の気運と共に朝日を浴びる、早起きを心がけま
しょうね。







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