旬の蓮根・牛蒡を楽しむ 今日は立冬
今日7日は
二十四節気の「立冬」
この日境にして
日毎に日足も短くなり 冬の訪れを感じるといいます。
本朝七十二候では
「立冬」の初侯を
” 山茶(つばき)始めて開く ”
山茶花(さざんか)の花が咲き時雨がよく降る時候とされ
※ここでいう山茶はさざんかを指す。
中国の七十二候では
「立冬」の初侯を
” 水始めて氷る ”
寒さが日毎に増し水も凍り始める時候とされます。
気温が急激に下がり秋の深まりを感じた先週とは一転
天気予報では今週は例年の今時分に比べても気温が
高目で推移するようですが・・・
暦の上では間違いなく 今日は冬のはじまり「立冬」
写真はそんな「立冬」前夜の晩酌の肴
11月に入りこれから新物が出てくる旬の根菜”蓮根”と
”牛蒡”のローストサラダ
揚げた”牛蒡”の香ばしさと
短冊に切られた”蓮根”のシャキシャキした歯応え
そして冬が旬の”帆立貝柱”の甘味が
晩酌のぬる燗とマッチして美味しくいただきました。
■ 牛蒡
”牛蒡”は体の発汗を促し体表に停滞した邪気を取り
除く「解表」の食材。
五性 「寒」
五味 「苦」「辛」
帰経 「肺」「胃」
薬効は
風熱表証の発熱に良い「疏散風熱」
麻疹、風疹、吹出物に良い「透麻解毒」
喉の腫れ痛み良い「利咽消腫」等
※ 牛蒡は五性が「寒」ですが五味が「辛」の為、発散の
力があり、寒気を追い払い、体を温め、解熱、発汗、利尿
の作用を持つ
■ 蓮根
”蓮根”は老化や体力の低下から起こる各臓腑のゆるみ
を引き締める効果を持つ「収渋」の食材
五性 「平」
五味 「渋」「甘」
帰経 「心」「肝」「脾」「胃」
薬効は
胃腸の働きを助け丈夫にする「健脾養胃」
五臓の働きを整える「安五臓」
血を養う「養血」
血中の余分な熱を除き血行を良くする「涼血散瘀」
下痢を止める「止痢」等
※蓮根を生食した場合の薬効
体内の余分な熱を収め暑気あたりに良い「清熱解暑」
喉を潤し、渇きを収める「生津止渇」
酒の毒を消す「解酒毒」等
■ 帆立貝(ほたて)
”ほたて貝”は血と津液の「陰液」を補う「滋陰」類の食材
五性 「平」
五味 「甘」「鹹」
帰経 「肝」「脾」「胃」「腎」
薬効は
陰虚のめまい、口渇、喉干、小便不利によい「滋陰補虚」
消化不良、食欲不振、倦怠によい「調中開胃」等
(お知らせ)
本日7日(水)は漢方セミナー開催の為、漢方相談
午後の部(13~18時)は休みます。
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