師走を意識した晩酌のおつまみ
昨日の大阪の最高気温は何と24.5度
12月としては観測史上最高を記録
もう、暖かいというよりは
体を動かすと汗ばむ 暑い師走です(苦笑)
週の後半は一気に気温が急降下し、真冬の一月頃の
寒さになると言うのですが・・・
何かと気忙しくストレスを感じやすい師走の時期だけに
余計に寒暖差も含め、自律神経が乱れぬよう体調の自
己管理がより大切になりそうですね。
自律神経の乱れは真っ先に消化器の不調となり消化器
の不調は免疫力の低下につながりインフルエンザ等が
流行る時期だけに余計に注意が必要。
さて、写真は昨夜の晩酌のおつまみ。
気温の大きな寒暖差やこの時期に多いストレス、そして
気になる体の乾燥等に良い食べ物を選んで見ました。
「補気」の”馬鈴薯”
「理気」の”玉葱”
「滋陰」の”帆立”
をソテーした一品
■ 馬鈴薯(ジャガイモ)
”馬鈴薯”は五臓六腑の働きを回復する「補気」の食材
五性 「平」
五味 「甘」
帰経 「胃」「大腸」
薬効は
「脾」「胃」を健やかにして「気」を補う「補気健脾」
消化器の働きを整える「和胃調中」等
気温の大きな寒暖差は胃腸をはじめとする消化器へ
大きな負担となるので「脾」「胃」に良いジャガイモは
食べておきたい食材。
■ 玉葱
インドが原産で8世紀頃、中国を経て日本に渡来した
という”玉葱”は体内の「気」の運動である「気機」の巡
りを良くし五臓六腑の働きを調整する「理気」の食材
五性 「温」
五味 「辛」(生)「甘」(加熱)
帰経 「脾」「胃」「肺」「心」
薬効は
食欲不振、腹脹、下痢に良い「健脾理気」
宿食不消、げっぷ、吐き気、胃もたれに良い「和胃消食」
利尿作用でむくみに良い「利水消腫」
発熱、悪寒、腹中冷痛に良い「発表通陽」等
日照時間が短い冬は「気」の流れも滞りやすい時期、
加えて気忙しくストレスを感じやすい師走は「気機」の
働きを活発にするためにもタマネギは有効な食材。
■ 帆立貝(ほたて)
”ほたて貝”は血と津液の「陰液」を補う「滋陰」類の食材
五性 「平」
五味 「甘」「鹹」
帰経 「肝」「脾」「胃」「腎」
薬効は
陰虚のめまい、口渇、喉干、小便不利によい「滋陰補虚」
消化不良、食欲不振、倦怠によい「調中開胃」等
そして乾燥の時期にはこれから冬の旬を迎える体液を補う
ホタテも外せない食材です。
「飲食者、人之命脈也」
和食にしようか? それとも洋食??
そのジャンル選びも大切ですが
飲食は人の命脈という事を意識し
旬や日々の食薬効果を考え食べる
その日々の小さな積み重ねが健康作りには大切ですよ。
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