鮭で寒を散らす 大雪末候

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今年も残すところ半月足らずとなった





今日12月17日は





二十四節気 「大雪」末候





本朝七十二候では





「大雪」末候





” 鮭の魚群(むらが)る ”





鮭の群れが河川を競い合うように遡上するころ
とされ






中国の七十二候では





「大雪」末候





” 荔挺(めいてい)出(い)ずる ”





寒気が強まり荔挺(おおにら)が芽を出す頃とし
ます。






さて、昨夜は





ちょうど鮭の群れが川を遡上する頃と言う事で
大好きな柿の葉寿司を晩酌の肴兼夕食として楽
しみました♪




関西圏以外では馴染が薄いかも知れませんがビ
タミンcが豊富で美白効果や血圧降下にも効果
がる事から生薬としても用いられる“柿の葉”




その”柿の葉”が持つ殺菌作用を利用し、ひと口
サイズの酢飯に鮭や鯖等の切り身を乗せ包んで
押しをかけたのが”柿の葉寿司”です。




その由来は今から六百数十年前




都を追われた天子様が吉野の里に立ち寄った際
、村には天子様をもてなすに相応しい器が無か
った事から村人が即興で柿の葉にくるんだ熊野
の鯖と酢飯を出したのが始まりだとか。




気忙しい師走の夜




そんな室町時代の出来事に思いを馳せながら晩酌
の熱燗と共に楽しむ”柿の葉寿司”




美味しゅうございました~♪




最後にお勉強




通年で日本人の食卓に載る魚”鮭”は体を中から
暖める効果がある冬に食べたい魚




■ 鮭



“鮭”は人体の「裏」を温め冷えを解消し「陽」
を起こし「血」を巡らし「寒」を散らす「温裏」
類の食材



※「裏」とは臓腑、血脈、骨



五性 「温」



五味 「甘」



帰経 「心」「肝」「胃」




薬効は



胃を温め胃腸機能の回復を助ける「暖胃和中」



疲れ、めまい、むくみ、下痢に良い「補益気血」




北の大地で石狩鍋やシチューに”鮭”




これ皆「身土不二」 先人の知恵なのですね。







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