春寒には陽起草

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今年も早や3月となりましたね。



前月は例年以上に暖かい2月だったそう
ですが・・・

その分余計に寒の戻りが厳しく感じられ
る2月でもありました。


三寒四温を繰り返しながら暖かくなるの
がこの時期の特徴とはいえ余寒や春寒に
震える日は寒暖差の大きい日は自律神経
を乱さない為にも体を温める効果がある
ものを食べておきたいもの。


昨夜の晩酌の肴はせいかいどうが中華に
行くと必ず注文する”ニラレバ炒め”


冷たいビールは控えめにし焼酎のお湯割
りで冷えを解消し陽を起こすという別名
「陽起草」とも呼ばれる”ニラ”を楽しん
だ春の夜の晩酌でした♪



■ 韮(ニラ)


“韮”は人の体の「裏」を温め「冷え」
解消し「陽」を起こし「血」を巡らし
「寒」を散らす「温裏」類の食材

※「裏」とは臓腑、血脈、骨


五性 「温」


五味 「辛」


帰経 「肝」「胃」「腎」



薬効は


胃を温め「気」の巡りを良くする
「温中理気」


虚を補い、腸を益し、臓腑を調和し、
腹中の冷痛を去る「安五臓」


他にも「散血」作用がある為、「瘀血」
による様々な症状が気になる人や低血圧
や冷え症、生理痛、生理不順に悩む女性
には大変良い食材。




■ 肝 (レバー)


牛、豚、鶏の食用となる”肝”は人の体内
「気」「血」「陰」「陽」の不足を補
い、体力を増強し、疾病に対する抵抗力
を高める「補益」の他
「血」を養う効果の高い「養血」作用に
優れ「血虚証」を改善する食材。


※血虚とは簡単に言うと書いて字の如く
「血」の蓄えが乏しい常態ですが、単に
貧血だけを指すのではなく、体内の「陰」
全体の虚を指します。


五性 「温」


五味 「甘」「苦」 


帰経 「肝」



薬効は


肝血虚の視力低下、貧血、栄養不良、母乳
不足に良い「養血明目」



”ニラレバ”と言えば暑い夏の日に冷たいビ
ールと合う夏バテ解消のスタミナ食的なイ
メージもありますが・・・


薬効を見ると春の目覚めに大変良い一品と
言えます。




※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
便乗商法には気をつけましょう。




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