立夏
連休の最終日だった
昨日5日は
暦の上で「夏」の到来
二十四節気の「立夏」
野山に新緑が色濃く目立つ爽やかな季節です。
本朝七十二候では
「立夏」の初候を
” 蛙始(かわずはじ)めて鳴く ”
夏の訪れを感じた蛙達が鳴き始める時節とし
中国の七十二候では
「立夏」の初候を
” 螻蟈(ろうこく)鳴く ”
螻蟈=雨蛙
螻蟈が鳴き始め、産卵を始める時節とします。
さて、緊急事態宣言の発令下においては新型
コロナウイルスに対する感染予防に神経を使
うのは当然の事ですが・・・
「立夏」を迎え
自然界の一部である人は到来した「夏」に合
わせた日々の養生も大切になってきます。
江戸時代の儒学者 貝原益軒は漢方を基にし
たその著書「養生訓」の中で”夏の養生”を以
下のように説いています
“ 夏は食事を控えめにし、生冷を求めない
夏は肌膚、大いに開く故、外邪に注意
涼風に久しくあたらない
沐浴の後、風にあたらない
夏は陰気かくれて腹中にある故、
食物の消化がおそく多食しない
温なる物を食べ脾胃をあたためる
冷水を飲まない
生冷の物を忌む
冷水に浴すべからず ”
この「養生訓」にも書かれたように先人達
は「夏は伏陰」という教えを残し長らく伝
えて来ました。
「伏陰」は人体においては「陰」の気が腹
中に隠れるという考えであり
暑い外気に騙されて、ついつい喉越しの良
い冷水や生冷の物を摂り過ぎるとより腹中
の「陰」がより旺盛となり心身に悪影響を
与えるという考え。
せいぜい、井戸で冷やした西瓜を美味しく
食べた頃からの大切な教えです。
令和の世の夏
冷たいものは望めば食べ放題
それだけに
日中の気温が上がったからと
冷たいものを食べ過ぎて
心身の健康を崩さない様に気をつけましょう。
※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
便乗商法には気をつけましょう。
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