大暑と夏の土用

東京オリンピック開幕前日
連休初日の
明日22日は
二十四節気の「大暑」
暦の上では
明日から来月7日の「立秋」迄が
一年で最も暑さが厳しいとされています。
本朝七十二候では
「大暑」の初候を
” 桐始めて花を結ぶ ”
桐の花に卵型の実がなり始める時候とし
中国の七十二候では
「大暑」の初候を
” 腐草(ふそう)蛍と為(な)る ”
水辺の腐った草の下から成虫になった蛍が
夕闇に光を発し始める頃とされます。
そして
一昨日の19日は”夏の土用”入り。
※土用は雑節「土旺用事」の略
「立秋」前日の8月6日までの18日間
”夏の土用”と言えば土用の丑の「うなぎ」に
ばかり話題を持っていかれてしまいますが
自然界においては「夏」が壊れ「土」に還り
、「土」から新しい「秋」が生まれるという
季節の移行期間
土用についての詳しい話は過去記事へ
https://seikaido.seesaa.net/article/200807article_21.html
「土用」の期間中、「土」は万物の気を集め
土中に光り輝く「金」=「秋」を産む為に自
らを消耗し、「土」気が盛んなる時は相剋関
係にある「水」の気を弱めます。
過去記事参照
https://seikaido.seesaa.net/article/200712article_8.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200712article_11.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200712article_13.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200712article_16.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200801article_4.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200801article_6.html
これを人体に当てはめ考えるならば五行と
五臓の関係において「土」にあたるものが
「脾」と「胃」、「水」は「腎」
1年において最も暑いこの時期は常日頃より
余計に喉越しの良い冷たいものが欲しくなる
だけに「脾」「胃」の酷使を避け「水」に気
をつける時期へと変わって来ているのという
事です。
昔は「土用」の期間中は「土公神」を恐れ、
土いじりや井戸掘り、建物の着工等を避ける
という風習があったように自然の摂理を無視し
土用の期間中に五行の「土」=「脾」「胃」
を酷使すると秋になって抜け毛や肌の乾燥
、鼻炎等に苦しみ、冬には全身の冷えに悩む
事になります。
夏の土用は夏バテ防止にとうなぎを食べる
ばかりでなく
「脾」「胃」の養生にも十分に気をつけま
しょう。
最後に連休のお知らせです。
明日22日、23日は連休
24日(土)は正午までの営業
25日(日)定休日となります。
エビデンスを伴わない
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