処暑 容平の秋は梨ではじめる

今日23日は
二十四節気の「処暑」
暑さがようやく止み
涼風が吹き始める頃とされています
本朝七十二候では
「処暑」の初候を
” 綿の柎(はなしべ)開く ”
綿の花が咲く頃とし
中国の七十二候では
「処暑」の初候を
“ 鷹(たか)乃(すなわち)鳥を祭る ”
鷹が捕った獲物をすぐには食べず、しばらく
並べて置く習性を人が供え物で先祖を祀るの
に重ねてたとか。
今夏、特に8月中旬以降は長雨の影響もあり
ましたが例年のような厳しい熱帯夜に悩まさ
れる事もなく
先週後半あたりからは夜窓を開けていると肌
寒ささえ感じる大阪の夜に秋の訪れを少しず
つですが実感しているせいかいどうです。
さて、天地万物が芽吹くのが「春」
芽吹いた万物が成長し繁栄華美、盛んとにな
る「夏」
そして「秋」は「容平」
万物が成熟し実を結び物の形が安定する時期
人においては春から夏に交合した「気」が体
内に取り込まれ深く収まる時期であると漢方
では古くから考えて来た為
「秋」は滋養のあるもの、特に夏に失われた
体液を補い乾燥の秋冬に向け肌の乾燥から体
のバリアー機能が低下しないよう
体を潤す作用のある黒胡麻や白胡麻、蜂蜜、
牛乳、豚肉、牡蠣、もち米等に加え、これ
からが旬のさつまいもや里芋、山芋、蓮根等
の根菜類を意識し摂る事が大切です。
その手始めとしてせいかいどうが先週末、楽
しんだのが旬の果実”梨”
その90%が水分である為、夏に失われた体
液を補うのによく、”梨”に含まれるアスパラ
ギン酸やサポニンは夏バテの疲れた体にも有
効な果実です。
読者の皆様も今夜あたり旬の果実”梨”を食べ
秋の養生をはじめて見てはいかがでしょうか。
■ 梨
東アジアやヨーロッパを原産とするバラ科の
”梨”は体液を補い体に潤いを与える「生津」
呼吸機能を調整し、咳、多痰、喘息に効く
「止咳平喘」の薬膳効果のある果実
体液=「津液」の津液の詳しい話はこちらへ
https://seikaido.seesaa.net/article/200510article_17.html
五性 「涼」「寒」
五味 「甘」「微酸」
帰経 「肺」「胃」
薬効は
体の渇きを止めて潤いを与える「生津潤燥」
体内の熱を去り、痰を開く「清熱化痰」等
※加熱した「梨」には「滋陰」効果もあり
古くから喘息の薬としてもよく用いられて
います。
但し、”梨”はお腹を冷やす性質があるので
胃腸の弱い人は食べ過ぎには注意
※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
便乗商法には気をつけましょう。
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