処暑 容平の秋は梨ではじめる

IMG_5912.jpg




今日23日は





二十四節気「処暑」





暑さがようやく止み 





涼風が吹き始める頃とされています





本朝七十二候では





「処暑」初候





” 綿の柎(はなしべ)開く ”





綿の花が咲く頃とし






中国の七十二候では





「処暑」初候





“ 鷹(たか)乃(すなわち)鳥を祭る ”





鷹が捕った獲物をすぐには食べず、しばらく
並べて置く習性を人が供え物で先祖を祀るの
に重ねてたとか。





今夏、特に8月中旬以降は長雨の影響もあり
ましたが例年のような厳しい熱帯夜に悩まさ
れる事もなく


先週後半あたりからは夜窓を開けていると肌
寒ささえ感じる大阪の夜に秋の訪れを少しず
つですが実感しているせいかいどうです。




さて、天地万物が芽吹くのが「春」


芽吹いた万物が成長し繁栄華美、盛んとにな
る「夏」


そして「秋」「容平」

万物が成熟し実を結び物の形が安定する時期



人においては春から夏に交合した「気」が体
内に取り込まれ深く収まる時期であると漢方
では古くから考えて来た為


「秋」は滋養のあるもの、特に夏に失われた
体液を補い乾燥の秋冬に向け肌の乾燥から体
のバリアー機能が低下しないよう


体を潤す作用のある黒胡麻や白胡麻、蜂蜜、
牛乳、豚肉、牡蠣、もち米等に加え、これ
からが旬のさつまいもや里芋、山芋、蓮根等
の根菜類を意識し摂る事が大切です。



その手始めとしてせいかいどうが先週末、楽
しんだのが旬の果実”梨”



その90%が水分である為、夏に失われた体
液を補うのによく、”梨”に含まれるアスパラ
ギン酸やサポニンは夏バテの疲れた体にも有
効な果実です。



読者の皆様も今夜あたり旬の果実”梨”を食べ
秋の養生をはじめて見てはいかがでしょうか。



■ 梨


東アジアやヨーロッパを原産とするバラ科の
”梨”は体液を補い体に潤いを与える「生津」

呼吸機能を調整し、咳、多痰、喘息に効く
「止咳平喘」の薬膳効果のある果実



体液=「津液」の津液の詳しい話はこちらへ

https://seikaido.seesaa.net/article/200510article_17.html




五性 「涼」「寒」




五味 「甘」「微酸」




帰経 「肺」「胃」





薬効は




体の渇きを止めて潤いを与える「生津潤燥」




体内の熱を去り、痰を開く「清熱化痰」



※加熱した「梨」には「滋陰」効果もあり
古くから喘息の薬としてもよく用いられて
います。


但し、”梨”はお腹を冷やす性質があるので
胃腸の弱い人は食べ過ぎには注意





※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
便乗商法には気をつけましょう。




(お知らせ)

Zoom(ズーム)によるビデオ漢方相談

新型コロナウイルスの感染拡大防止の為
パソコンやスマホで使えるアプリ「Zoom」
によるビデオ漢方相談を実施中です。

御希望の方はメール又は御電話で詳細を
御問い合わせくださいませ。




■漢方講座の過去記事へ

http://seikaido.at.webry.info/theme/6285152e0e.html

■漢方的生き方の過去記事へ

http://seikaido.at.webry.info/theme/b9c61a32d6.html

■食養生・薬膳の過去記事へ

http://seikaido.at.webry.info/theme/e52113f08b.html

■よくある相談 過去記事へ

http://seikaido.at.webry.info/theme/b1b79e308b.html



■聖快堂のホームページ

http://www.seikaido.com



漢方、生薬由来の医薬品及び漢方食品の通信販売に
関する御問い合わせ、御相談は御電話またはメール
にてお願いします。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック