春が苦手 啓蟄の次候

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明日10日は





二十四節気「啓蟄」次候





本朝七十二候では





「啓蟄」次候





” 桃初めて笑(さ)く ”





春らしい気候に桃の花が咲く頃とされ




笑う=花が咲く意。





中国の七十二候では





「啓蟄」次候





” 倉庚(そうこう)鳴く ”





春の訪れにうぐいすが鳴き始める頃とされて
います。




倉庚=うぐいす





さて、漢方では春を「発陳」




冬の間、戸を閉じ隠れていた万物が芽を出し
並び活動を始める時期の到来を意味し



これは漢方の古書、 黄帝内経素問に書かれた
言葉



まさにその言葉のように閉じた戸を開き



元気に外へ飛び出せれば良いのですが・・・



この時期の漢方相談で患者さんから



「私、春が苦手なんです。」



というお話を聞く事が少なくありません。




そんな「春が苦手」「春は憂鬱」という
患者さんに多く見られるのが




朝、起きづらい




いくら寝ても眠くて仕方ない




集中力が散漫




倦怠感が強い




食欲が湧かない




強い倦怠感と焦燥感が交互に現れる




等の症状




日毎、陽射しの色にも春を感じ元気に
いろんな事を始めたいのに・・・





何故か、春は心と体の歯車が噛み合わず





体調がすぐれない





そんな人たちを漢方では”春困症”等とも表現
し、その原因の多くは来春の芽吹きに備えて
冬は蔵を閉じ体内に「陽」気を蓄えるべきな
のにその「陽」気が不足



体内の「陽」気が不足する事で「気・血・水」
が体内を上手く巡れず停滞しているのです。



そして特徴的なのは「気・血・水」の中で
「血・水」と違い形が無く最も軽い「気」
昇り降りに加え出たり入ったりと運動性が高
い為、「陽」気の不足から「気」の働きが悪
くなると体は重怠く動きも鈍いのに気持ちば
かりが焦ってしまい

より、心と体のバランスを乱してしまう事に
なります。



これらは西洋医学には無い概念ですが「陽」
気の不足を補い「気」の働き「気機」を補う
のは漢方だからこそ出来る得意分野



病気でもないのに春になると心と体の不調が
多い、体が重怠く元気が出ない



そんなあなたには漢方がおすすめです。







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