行動制限の緩和と胸脇苦満

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今日16日は



二十四節気 「立夏」末候



本朝七十二候では



「立夏」末候



” 竹笋(ちくかん)生ず ”



竹笋(たけのこ)が生える時期とされ



中国の七十二候では



「立夏」末候



” 王瓜(おうか)生ず ”



王瓜(からすうり)が青い実をつける時と
されます。




さて、タイトルの話です。


新型コロナウイルスの感染拡大により


長く続いた行動制限


その行動制限が大きく緩和され


本格的な社会経済活動が再開された


先月の年度始まりあたりから


漢方相談の場で増えてきたのが


みぞおちから脇腹にかけての張りや痛み
の訴え



その多くは受診した内科や整形外科でも
異常は見つからず一時的な神経痛かなと
診断されたとの話



脇が張ったよう感じ痛む



肋骨の下を押すと圧痛と抵抗がある



胃や背中も痛いような気がする



腹筋に張りや痛みを感じる



お腹が重苦しく感じる




このような症状を漢方では胸脇苦満と言い



詳しく問診を進めるとその原因の多くは
ストレスによるもの


新型コロナウイルスの感染拡大によって
様々な行動制限が加わり社会経済活動が
停滞しもう二年以上が過ぎましたがよう
やくこの春からは行動制限もほぼ無くな
り本格的な社会経済活動が再開


しかし、自宅等でのリモートによる在宅
ワークなどに慣れてしまった心と体には
本格的な社会経済活動の再開が必要以上
の負担となり心身に緊張をもたらしてい
るようです。


よく動物が敵と争う時に急所の首や腹を
狙うとされますが


人もまた危機や緊張を感じると首をすく
めたり体を丸め本能的に急所である首や
お腹を守ろうと体に力が入り硬くなりま
す。


自宅で始業ギリギリまでベットで過ごし
スウェットやパジャマのままリラックス
して仕事をしていた時とスーツなどに身
を固め公共交通機関に揺られ出勤し多く
の同僚や上司と向き合い仕事をするので
はお腹の腹筋の力の入り具合も自ずとか
わって当然です。


そのような心身の緊張が引き起こす脇腹
の痛み「胸脇苦満」には五体の「筋膜」
五志の「怒」と関係する五臓の「肝」
働きを助ける事で緊張して張った脇腹か
ら腹部の筋を緩めてあげる事が有効とさ
れます。



最近、急な運動等で脇腹を痛めた記憶も
ないのに原因不明の脇腹痛に悩まされて
いるというアナタ



それは社会経済活動の再開に伴う緊張や
ストレスからくる「胸脇苦満」かも知れ
ませんよ。




※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
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