6月病に備える 小満の次候

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今日26日は




二十四節気「小満」次候




本朝七十二候では




「小満」次候




” 紅花(べにばな)栄(さか)う ”




紅花の紅黄色の花が咲く時分とし




中国の七十二候では




「小満」次候




” 靡草(びそう)死(か)る ”



靡草=なずな等、枝葉の細いものや田に
生える草



初夏の強い陽射しに田に生える草も枯れる頃と
されています。




さて、GWが終わり


行動制限もほぼ無くなりコロナ過で停滞して
いた社会経済活動が本格的に動き出した5月
もあと数日を残すばかりとなりましたが・・・



近年はその五月に心身の不調を訴える「五月
病」だけでなく、「六月病」という言葉もよ
く聞くようになっています。



主な症状は



朝起きられない


めまいや吐き気


ひどい肩こりや頭痛


食欲の低下


体が重くだるい


疲れやすい


寝つきが悪い、熟睡出来ない


便秘、下痢、腹痛をよく起こす


気分が落ち込み、やる気が出ない


不安や焦り、イライラ


判断力や思考力の低下、物忘れ等



五月病と言われる「適応障害」と同じ。



ただ、症状は同じでも



初夏の陽射しのもと爽やかな気候の5月と
違い高温多湿な梅雨の6月は過去の臨床経
験においても患者さんの心身への影響がよ
り大きいように感じます。


梅雨前線の停滞による低気圧に覆われた雨
や曇りがちな毎日


気圧は単に晴れや雨というお天気だけでな
く自然界の一部たる人の体の自律神経にも
影響し、体の各器官への酸素供給に大きく
影響すると言われます。


また雨続きや曇りがちな毎日は日照不足か
ら精神の安定に関係する神経伝達物質のセ
ロトニン等の分泌にも影響を与えます。



さらには漢方でいう六淫「湿」が梅雨時
期は旺盛となる為、「脾・胃」の消化機能
を低下させ体内に余分な「水」「湿」が滞
りやすくなり体液が粘り心身がより疲れや
すくなります。



長いか短いかは年にもよりますが



必ずやってくる高温多湿な梅雨



日常生活において梅雨時期の「適応障害」
6月病に備えるには



これからが旬の夏野菜等、体の中の余分な
水や湿を去る食材を上手にしっかり摂る



雨の合間に晴れた日は積極的に屋外で日光
を浴び運動
で汗を流す


暑いからとシャワーで済ませず湯を張り
槽に浸かる入浴習慣
を心掛ける



日々のちょっとした心掛けで6月病予防
梅雨時期の心と体の健康管理を心掛けまし
ょうね。




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