梅雨入りと陰暑
週末の明日11日は
二十四節気 「芒種」の次候
本朝七十二候では
「芒種」の次候を
” 腐れたる草蛍と為る ”
腐って蒸れた草の下から孵化した蛍が夕闇に
光る姿をあらわし始めるころとし
中国の七十二候では
「芒種」の次候を
” 鵙(もず)始めて鳴く ”
鳥の鵙が鳴き始めるころとしています。
さて、沖縄・奄美に続き
今週初めには関東甲信越が梅雨入り
九州四国、ここ近畿は来週あたりまで梅雨入
りが遅れそうですが・・・
そのおかげもあり時間が許す限り梅雨入り前
の初夏の太陽を浴びながら野鳥を観察したり
ボートの練習を眺めたりしながら淀川河川敷
で体を動かし「暑熱順化」に引き続き励んで
います。
近年、梅雨入り前後から注意喚起されるのが
「熱中症」
その症状や度合いで熱失神、熱疲労、熱射病
、熱けいれん等の総称として「熱中症」と呼
ばれ、炎天の屋外だけでなく屋内でも発症す
る事は今や常識となっていますが
漢方にも「陰暑」と「陽暑」という考えがあ
り
動かざる事から発症するものを「陰暑」とし
イメージとしてはエアコンの効いた部屋で汗
もかかずに長時間過ごし、冷たいものや消化
の悪い生食するものを摂り過ぎて「暑邪」と
「湿」が結びつき発病するもの。
逆に屋外での過度な労働やスポーツで「暑邪」
と「熱」がむすびつき発病するものは「陽暑」。
高温多湿、雨の日が続き室内で過ごし季節柄
冷たい物や生ものを摂る機会が増える梅雨は
「陰暑」による体調不良の注意が必要。
長く続く、コロナ禍で通勤や通学の時間が減
りリモートによる生活が長く続いた為、運動
不足を自覚している人も多いはず。
GW明けから再開された本格的な社会経済活
動の中で迎えるはじめての梅雨だけに
高温多湿な梅雨をエアコンの除湿機能だけに
頼り切るのではなく
梅雨の中休みの晴れた日は積極的に屋外で汗
を流し
体内の「湿」が暑邪と結びつかない様に気を
つけながら「梅雨」や「夏」を元気に乗り越
える為、「暑熱」に体を徐々に慣らしていき
ましょうね。
※漢方の古典において陰暦の4~6月を目安
とする「夏」
(今年の陰暦4~6月は新暦の5月1日から
7月28日)
「夏」は春に生まれた万物が「陰」「陽」盛
んに交合成長し繁栄華美となる「蕃秀」とす
す為、屋外へ積極的に出掛ける事が大切と教
えています。
(蕃秀=陽気が溢れ草花が一面に生い繁り花
咲く様)
※ エビデンスを伴わない
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