梅雨と水分摂取と水毒
今日16日は
二十四節気 「芒種」の末候
本朝七十二候では
「芒種」の末候を
” 梅の子黄ばむ ”
梅の実が熟して黄ばむ時節とし
中国の七十二候では
「芒種」の末候を
” 反舌(はんぜつ)声無し ”
反舌=もず
「夏至」が近づき百舌が鳴かなくなる頃
とされます。
さて、一昨日 平年よりやや遅れて
梅雨入りした大阪
いよいよ高温多湿な雨の季節の到来です。
繰り返し書いていますが雨続きの気候は
自然界の一部である人の体にも無縁とは
言えません。
人の体は8割から5割、年代にもよりま
すがその多くが「水」で出来ています。
新生児であれば約8割
子供は約7割
成人であれば約6割
老人になると約5割と年齢を重ねるにつれ
減っては行きますがそれでも体重の半分は
水分と言うわけです。
人が若々しく健康に生命を維持し生きる上
で欠かせない「水」
ところがその「水」が原因で体調を崩した
り病気を招いている患者さんをこの梅雨時
期から夏にかけよく目にします。
漢方で言う「水毒」
「水毒」は体内の過剰な「水」の偏在が体
調不良や病を引き起こすもので主な症状と
しては
頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、吐き気、動悸
、頻尿、むくみ等の他
風邪を引いたわけでも無いのに鼻水や咳、痰
がある等、多様な症状となって心身に不調が
あらわれます。
そんな患者さん達の問診を進めると過剰な
「水」の偏在の原因の1つとしてあげられ
のが「水」等、水分の摂取過多
多くは高温多湿な梅雨時期は室内にいても
熱中症予防にマメな水分摂取をメディア等
で呼び掛けているからと
1日に最低2リットルをノルマにして頑張
って飲んでいると聞かされる事が少なくあ
りません。
人が生きるうえで欠かせない「水」
されど健康を「水」で害さない為には何リ
ットルという数字に縛られるのではなく個
々の体質や食習慣、生活習慣等をしっかり
考慮する事が大切です。
仕事や運動等を通ししっかりと汗はかけて
いるか
水分を貯めておける筋肉量は足りているか
1日の中でどのくらいの時間を冷房の中で
過ごしているか
三度の食事や食材から摂る水分量はどれく
らいか
利水効果のある夏野菜等は摂れているか
排尿の回数や量はどうか?
そして、そもそも自身の体質はどういもの
か?
熱中症予防に
健康に良いからと
やみくもにノルマを課すのではなく
人の体の8割から5割が「水」とされるだ
けに余計「水毒」を起こさない為にはより
慎重に賢くバランス良く水分を摂る事が大
切ですよ。
※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
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