とろろで補脾養肺する処暑の末候

今日2日は
二十四節気 「処暑」の末候
七十二候では
「処暑」の末候を
日本、中国共に
“禾(こくもの)乃(すなわ)ち登(みの)る”
※ 禾=稲や古くは粟をさしたといわれる
穀物が豊かに実る秋の到来を知らせます。
さて、実りの秋を告げる処暑の末候
漢方相談においても夏の疲れを訴える人が増
えている中
写真は漢方相談に忙しかった日の相談の合間
簡単に済ませたコンビニの”とろろ蕎麦”

漢方の基礎を形作る五行論において五季の「秋」
は五色の「白」、そして五臓の「肺」
薬膳思想においてもは「夏」の間に多くの体液
を失った体には「白」い食べ物で「肺」を潤す
べきと教えます。
「白」い食べ物は五臓の「肺」の経絡に入り夏
に汗となってを失われた体液によって乾燥した「
肺」を潤す作用があると考えるからです。
朝夕と空気が涼しくなると
喉や気管支、肺の乾燥が気になるものです。
朝夕が幾分涼しくなった途端、喉が乾燥し
イガイガが気になるというあなた。
今日のランチは”山芋”のとろろ蕎麦やとろろ
の山かけ丼はいかがでしょうか。
■ 山芋
”山芋”は五臓六腑の働きが衰えた状態である
「気虚」に効果がある「補気」の食材。
五性 「平」
五味 「甘」
帰経 「脾」「肺」「腎」
薬効は
脾虚気弱の食少、腹脹、泥状便によい
「補脾止瀉」
肺陰虚の慢性咳、喘息に良い「養肺止咳」
腎気虚の遺精、頻尿、おりものに良い
「補腎縮尿」等
※ヤマノイモ科の長芋、山芋、自然薯の外皮
を除き乾燥したものを漢方では「山薬」と呼
び漢方処方の構成薬の1つとして用いられます。
過去記事の漢方昔話”山芋の話”へ
https://seikaido.seesaa.net/article/200903article_11.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200903article_12.html
おまけ
■ 蕎麦
体内の「気」の運動である「気機」の巡り
を助け臓腑の働きを調節しストレス等によ
る「気」の滞り「気滞証」や「気逆証」を
改善する「理気」の食材
五性 「涼」
五味 「甘」
帰経 「脾」「胃」「大腸」
薬効は
食欲を回復し整腸作用に良い「開胃寛腸」
胃腸の機能を活性化し老廃物を排除する
「下気消積」
体の余分な熱や毒を分解する「清熱解毒」等
※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
便乗商法には気をつけましょう。
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