山芋と豚と韮 寒露の末候
今日18日は
二十四節気 「寒露」の末候
本朝七十二候では
「寒露」の末候を
“ 蟋蟀(きりぎりす)戸に在り ”
蟋蟀(しつしゅつ 一節にはコオロギ
の異名とも言われる)が戸にあって鳴
く時節であると言われ
中国の七十二候では
「寒露」の末候を
“ 菊に黄花有り ”
菊の花が咲く時期とされます。
さて、先週末
心地良い秋の陽射しを浴びる
野鳥や虫を横目に
河川敷で体を動かしたっぷり汗を掻いた後
昼のみで食べた酒のつまみが
”山芋と豚と韮”の炒めもの
漢方の基礎を形作る五行論において
五季の「秋」は五色の「白」とされ
薬膳思想においては「秋」は夏の間に失った
体、特に「肺」の潤いを補う為「白」い食べ
物が良いとされます。
そこで白い”山芋”をメインにし、同じく体を
潤す作用のある”豚肉”
そして朝晩が肌寒くなる時期だけに臓腑を温
める作用がある”ニラ”
以上の3種を
塩胡椒と焼肉のタレ少々で炒めて
山芋はサクッ
豚肉はモッチリ
韮はシャキシャキ
それぞれの食感を楽しみながら
ビールと共に美味しくいただきました♪
■ 山芋
”山芋”は五臓六腑の働きが衰えた状態である
「気虚」に効果がある「補気」の食材。
五性 「平」
五味 「甘」
帰経 「脾」「肺」「腎」
薬効は
脾虚気弱の食少、腹脹、泥状便によい
「補脾止瀉」
肺陰虚の慢性咳、喘息に良い「養肺止咳」
腎気虚の遺精、頻尿、おりものに良い
「補腎縮尿」等
※ヤマノイモ科の長芋、山芋、自然薯の
外皮を除き乾燥したものを漢方では「山薬」
と呼び漢方処方の構成薬の1つとして用い
ます。
過去記事の漢方昔話”山芋の話”へ
https://seikaido.seesaa.net/article/200903article_11.html
https://seikaido.seesaa.net/article/200903article_12.html
■ 豚肉
疲労回復に良いビタミンB1が牛肉の10倍
含まれるという”豚肉”
その”豚肉”は体内の「陰液」を補い滋養する
「滋陰」の食材
五性 「平~微寒」
五味 「甘」「鹹 しおからい」
帰経 「脾」「胃」「腎」
薬効は
肌や体に潤いを与え、空咳、乳汁不足を助け、
病の回復を促す「滋陰潤燥」等
■ 韮(ニラ)
“韮”は人の体の「裏」を温め「冷え」を
解消し「陽」を起こし「血」を巡らし
「寒」を散らす「温裏」類の食材
※「裏」とは臓腑、血脈、骨
五性 「温」
五味 「辛」
帰経 「肝」「胃」「腎」
薬効は
胃を温め、「気」の巡りを良くする
「温中理気」
虚を補い、腸を益し、臓腑を調和し、
腹中の冷痛を去る「安五臓」
他にも「散血」作用がある為、「瘀血」
による様々な症状が気になる人や低血圧
や冷え症、生理痛、生理不順に悩む女性
には大変良い食材。
※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
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