大寒

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今日20日は




二十四節気の最後24番目の




「大寒」




二十四節気、最初が「立春」



その春を隣にした「大寒」はまさに寒さも
底となる1年で最も寒い時期です。




本朝七十二候では




「大寒」初候




” 欵冬(ふきのはな)華(さ)く ”



欵冬=蕗の薹 



ふきのとうが春の気を感じて氷を破るよう
にして蕾を出す頃とし




中国の七十二候では




「大寒」初候




 ”鶏(にわとり)始めて乳(にゅう)す” 



乳す=卵を産む。




春の気をいち早く感じた鶏たちが交尾を始
めたり、卵を産み始める時節とします。




さて、比較的暖冬傾向だったこの冬



このまま、春が訪れるかとも言う気にもな
るような高い気温の日がここ大阪でも続き
ましたが

一転、その帳尻を合わせるかのように「大寒」
の明日以降から寒気も決算セール?



この週末から来週は10年に1度あるかな
いかという非常に強い寒気の襲来を気象庁
が予想しているようです。


3月並みとも言われた先週あたりの気温に
なれた体にこの大きな気温の寒暖差は少な
からず影響するはずです。


強い寒気で体が冷え自律神経が乱れぬよう
首・手首・足首の3つの首はもちろんの事
、4つ目の「くび」
お腹を含めた腰のくびれあたりも冷やさぬ
ようにしっかり防寒対策をしておきましょ
うね。



最後に


日本の食文化においては手が切れるほど
冷たい「寒の水」


「大寒」から「立春」頃の「水」は清ら
かで霊力が宿るとされ酒や醬油をはじめ
とする様々な食材において「寒仕込み」
が盛んになります。


そして前述の七十二候にあるように春の
気をいち早く取り込んだ大寒の時期に生
まれた「卵」は栄養価が高いとされ「大
寒卵」や「寒卵」と呼び珍重されるとい
う話も聞きます。



そんな「大寒」前夜のせいかいどうの晩
酌は50℃に温めた日本酒の熱燗


そして肴は


冬から春にかけての今が旬


何なら毎日でも食べたいくらい大好きな
”なまこ”


”なまこ”には海の高麗人参”海参”という別
名を持つほど薬膳では栄養価が高い食材。


さらに春を隣とした1年で最も寒いこの時
期、春に向けて体内の「気」を補い「陽」
の気運を助ける食べる薬でもあります。



10年に1回あるかないかの寒気を口実に


晩酌の肴にはお腹を温める「温裏」や「助
陽」の食材


それ自体は良いのですが・・・


熱燗や


個人的にはもっと好きな55℃の飛切り燗
の量がかなり増えそうな予感です。(笑)




■ 海鼠 なまこ


”海鼠”は臓腑の機能が低下した「気虚」
対し「陽」の気を補う作用がある「補益助
陽」
の食材


五性 「温(平)」


五味 「鹹 しおからい」


帰経 「心」「腎」



薬効は


冷え、頻尿、性機能低下等に良い
「補腎壮陽」「益精療痿」


咳、不眠、貧血、不眠、多夢、血虚・陽虚
による便秘に良い「養血潤燥」「温腸通便」





※ エビデンスを伴わない
「新型コロナウイルス」
便乗商法には気をつけましょう。



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