牛黄に関するお問合せ
今日16日は
二十四節気 「芒種」の末候
本朝七十二候では
「芒種」の末候を
” 梅の子黄ばむ ”
梅の実が熟して黄ばむ時節であるとし
中国の七十二候では
「芒種」の末候を
” 反舌(はんぜつ)声無し ”
反舌=もず
百舌が「夏至」が近づくにつれ鳴かなくなる
時節とされます。
さて、タイトルの話です。
写真は
動物性生薬 ”牛黄 ゴオウ”
その正体は牛の胆嚢に出来た結石
全ての牛から取れるものではなく1000頭に
1頭
時には数千頭に1頭とも言われる非常に希少な
もの
漢方最古の薬学書と言われる「神農本草経」で
はこの”牛黄”を「上薬」として分類し古くから
高貴薬として珍重してきました。
※「上薬」とは
命を養うもので毒が無いため、毎日の服用が可
能な薬
さらに副作用も無いばかりか他の薬の副作用を
軽減できるもので体力の増強と寿命伸ばす事を
目的とする薬
「上薬・中薬・下薬」の話はこちらへ
https://ameblo.jp/seikaido2019/entry-12503148647.html
そして詳しい五性や薬効は以下の通り
五性 「涼」
五味 「苦」
帰経「心」「肝」
主な薬効は
赤血球新生促進
鎮静
強心
解熱
血圧降下
抗炎症
解毒
心収縮亢進
等で即効性にも非常に優れた生薬です。
ところが・・・
この生薬「牛黄」の価格が急激な高騰を見せて
います。
そんな急激な価格高騰の影響もあってか、昨今
御電話などによる価格や在庫に関するお問合せ
が大変増えています。
特に古来より粉末に加工したものは偽物も多い
からか球状の物が欲しいと言う御要望も目立ち
ます。
しかし、前述したように人工的に栽培したもの
でなく牛の胆のうに稀に出来る自然現象だけに
世界的にも年間の取引量も一定しており、需要
が拡大すれば品不足となるのは当然な事
漢方メーカー各社も牛黄の仕入れには相当難儀
しているとの事で単に販売価格の値上げだけで
なく一時的な品切れ等も起こり得る状態である
と聞きます。
そんな事情もあり聖快堂では現在
日頃、漢方相談に通ってくださる患者様を優先
し「牛黄」製剤を販売させていただき、使用目
的によっては販売をお断りする場合もございま
す。
その理由は御電話等でのお問い合わせの中には
残念ながらいかにも転売等を目的とした方もお
られる為、
医薬品と言う性質を考えれば健康上、本当に
必要な方に御薬が届くようにと考えるからで
す。
以上、御理解いただけますようよろしくお願
い申し上げます。
(お知らせ)
パソコンやスマホで使えるアプリ「Zoom」
によるビデオ漢方相談を御利用いただけます。
御希望の方はメール又は御電話で詳細を
御問い合わせくださいませ。
■聖快堂のホームページ
http://www.seikaido.com
漢方、生薬由来の医薬品及び漢方食品の通信販売に
関する御問い合わせ、御相談は御電話またはメール
にてお願いします。
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