夏至と紫外線と桜桃

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明日21日は




二十四節気「夏至」




一年の中で最も日照時間が長くなる頃です。




本朝七十二候では




「夏至」初候




” 乃東(だいとう)枯(かる)る ”




季節が夏に至り草や木が大いに繁る中、「冬至」
の頃に緑の目を出して成長した乃東(夏枯草の
古名)のみは「夏至」の訪れと共に枯れていく
とされ




中国の七十二候では




「夏至」初候




” 鹿角(しかつの)を解(お)つ ”




「陽」気の象徴たる雄鹿の角が解つ(落ちる、
脱げる)時節とします




※一陽来復の「冬至」から盛んになりはじめた
「陽」の気運は「夏至」に至って極まり、極ま
った「陽」は「陰」へと転じる為、「夏至」を
境にこれからは「冬至」に向け日々「陽」の気
運=日照時間も短くなるという考えです。






さて、「陽」極まれば「陰」に転ず


感覚としてはまだまだ7月、8月のこれからが
夏も本番と考えがちですが・・・


東洋医学においては自然界における「陽」の気
運もまた「夏至」を頂点に極まり

以後は「夏至」を境に「陽」の気は「冬至」に
向かい衰えて行くと考えます。


分かりやすく言えば


夏は外気が暑いだけに自然界の一部たる人の体
の内部では生体恒常性が働き体温を下げる為、
発汗などにより体を冷やそう冷やそうと頑張る
わけです。


そういう事情を知るせいかいどうは明日を境に
普段以上に冷たいもの生ものの摂取には気を配
ります。


ある意味


「夏至」は夏の終わりの始まりと言う事を忘れ
ないようにしましょう。




最後に



今は梅雨の最中で曇りの日が多いものの



紫外線量は1年を通しても非常に多い時期



旬の”さくらんぼ”は肌の乾燥や再生に良い
果実でもあり



同時に「湿」の多い時期、体内の「水」の
代謝にも良い自然界からの贈り物です。



週末、曇り空ながら陽を浴びて運動で汗を掻き



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その後、食べる”さくらんぼ”美味しかった~♪



■ 桜桃(さくらんぼ)


”桜桃”は人の体内の水液代謝を調整し、

余分な「水」を取り除きさらには筋肉や経絡
、骨に侵入する「風」を取り除く「祛風湿」
の食材。



五性 「温」



五味 「甘」



帰経 「肝」「胃」「腎」




薬効は



関節の腫れや筋肉の痛み、痺れに良い
「祛風除湿」



食欲不振、疲れに良い「補中益気」



下痢を止める「止痢」



皮膚の乾燥に良い「潤膚」「美顔」





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