陰陽と身土不二と玉蜀黍

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嘘か真実か


日本全国の食材が旬や季節に関係なく手に
入る時代


最近は果物等の旬をコンビニスイーツで知
る人も多いのだとか


いや、今や北半球、南半球、熱帯、温帯、
亜寒帯等の気候区分も関係なく世界の様々
な食材が流通する時代ですから季節感や旬
を知らないのは仕方のない話かも知れませ
んね。


しかし、漢方に深く関係する陰陽思想では
この世界を構成するものは必ず一対


天があれば対として地があり


男がいれば対として女がいて


動があれば対として静があるように


高温多湿な梅雨には


その対として


体内の余分な熱や湿を解消する


”とうもろこし”が旬を迎えます。


その時々に流行る


世界のスイーツも否定はしませんが


「身土不二」


自身が住み暮らす土地に長く伝わる


旬の食材と伝統の食文化には気候に対をなす
先人の知恵が詰まっていたりします。


「湿」が盛んとなる梅雨時期から旬を迎え、
その食薬効果に体内の水液代謝の調整が期待
できる夏のおやつに最適な”とうもろこし”


しっかりと子供達にも食育し食べておきたい
ですね。



■ 玉蜀黍 とうもろこし


玉蜀黍や唐蜀黍、南蛮黍等と何通りにも書
”とうもろこし”

安土桃山時代に長崎に来たポルトガルの宣
教師によって種子が日本へ渡来したという
歴史があり、その原産地は熱帯アメリカが
原産のイネ科植物で体内に滞った余分な
「水」「湿」を解消する「祛湿」の食材。


五性 「平」


五味 「甘」


帰経 「脾」「胃」「大腸」「肝」「腎」
   「膀胱」「心」「小腸」



主な薬効は


むくみ、排尿困難、黄疸によい「清熱利湿」


疲労、腹脹、食欲不振、食少によい
「健脾益肺」


※1 近年の研究ではコレステロールを下げ
動脈硬化に効果があるとの研究もある。


※2 とうもろこしは本体の黄色い粒だけで
はなく、先端に生えたふさふさの髭にも薬
効あり加工されたものは”南蛮毛”と呼ばれ
利尿や血圧降下の民間薬としても広く使わ
れてきた歴史もある。



(おまけ)


孫が近くにいたら


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この時期、毎日おやつに


蒸してあげるんだけどなぁ~(笑)



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