霜降 自律神経に丸投げしないで・・・

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今日24日は





二十四節気「霜降」





本朝七十二候では





「霜降」初候





” 霜始めて降る ”





秋も末となり田園等に霜が降り始める頃






中国の七十二候では





「霜降」初候





” 豺(さい)乃(すなわ)ち獣を祭る ”




豺=やまいぬ、おおかみの類



豺が捕えた獲物を並べて食べる時節と
いいます。



※ 豺が獲物をすぐに食べない習性と
  人が物を供え先祖を祭る習性が似
  ているというのが由来だそうです。





さて、先週末の大阪は季節が一気に進み



朝晩は初冬を思わせるようなの冷え込み
となりました。



半月後には暦の上では「立冬」



まさに季節は晩秋から初冬へ



季節の変わり目を迎えましたが



ここに”寒冷順化”という言葉があります。



”寒冷順化”とは汗を掻く事で体を冷やし体温
を調整する為、夏の間、開いていた体表部の
汗腺を冬に向けて気温の低下と共に徐々に閉
じ体内の熱を逃さず体温を維持できる冬仕様
の体になる事です。


夏の暑さに体が慣れる


冬の寒さに体が慣れる


これはどちらも一般的には個人差こそあるも
のの2週間前後の時間が必要とされ、特に意
識せずとも自動切替えしてくれるのがいわゆ
る自律神経です。


漢方で例えるならば人の体内を巡る「気・血
・水」の「気」


その「気」は昇ったり、降りたり、出たり、
入ったり


体内における「気」の運動を”気機”と呼び、
気機が元気な事で”寒冷順化”に必要な自律神経
も安定し、また免疫力も保たれます。


日々の漢方相談においても


寒暖差の大きいこの時期はつい油断して風邪
を引いてしまったという御声だけでなく


心の不調、体の不調と心身のバランスを崩す
患者さんが目立つ時期でもあります。


夏毛から冬毛へと換毛する動物のように人も
また季節が秋から冬へと進むこの時期

”寒冷順化”をスムーズに行い体を冬仕様に切り
替える為にも


気機の運動を妨げる過食による消化器の酷使


未だ、夏のように冷たい物を飲み食べる食習慣


必要以上に薄い着衣や厚着


ファッションで言う「抜け感」を演出する為


太い血管や神経が通る首・手首・足首の露出


そして


入浴をほとんどシャワーで済ませてしまう習慣等



季節の変わり目は心身の負担が特に増える時期
です。


自身の体が来たる季節に上手く順応出来るように
自律神経に任せっきりや丸投げにせず


自身の意志で体労わりいち早く冬仕様に切り替わ
れるよう手助けしましょうね。




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