海の高麗人参と小寒の末候

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小正月



別名、女正月とも呼ばれる



15日も過ぎ



お正月気分も薄れて来る



今日16日は



「小寒」末候



本朝七十二候では



「小寒」末候



“ 雉始めて雊(な)く ”




一方、中国の七十二候では



「小寒」末候



“ 野雉始めて雊く ”とします



野が付くか付かないかの違いですが二十四
節気の「立冬」の末候で陰陽思想に基づき
天(陽)を飛ぶ鳥である雉が海に入りて地
(陰)の生物である蜃(おおはまぐり)と
なったものの春が近づくにつれ再びもとの
姿へ

これもまた「一陽来復」思想が影響してい
るものと思われます。



さて、年末年始から


小正月へかけて


今が旬だからと何かと口にした食材が


大好物の”海鼠 なまこ”


三杯酢で食べたり


もみじおろしとポン酢で食べたり


季節の海の幸を堪能はしましたが・・・


心痛むのが


今なお厳しい能登の現状


能登地方では冬に捕れるナマコの腸管を
塩漬にしたり卵巣を天日干ししたりする
高級珍味があるとか。


次に”なまこ”や珍味を買う時は能登産の
ものにこだわり探してみたいと思います。




■ 海鼠 なまこ


海の高麗人参”海参”という別名を持つほど
薬膳では栄養価が高い”海鼠”は臓腑機能が
低下した「気虚」に対し「陽」の気を補う
作用がある「補益助陽」の食材


五性 「温(平)」


五味 「鹹 しおからい」


帰経 「心」「腎」



薬効は


冷え、頻尿、性機能低下等に良い「補腎壮陽」
「益精療痿」



咳、不眠、貧血、不眠、多夢、血虚・陽虚
による便秘に良い「養血潤燥」「温腸通便」




季節は小寒から大寒へ


春を隣とした1年で最も寒いこの時期、春に
向けて体内の「気」を補い「陽」の気運を助
ける「食べる薬」でもあります。




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